占冠村立新入小中学校

明治４４年１１月１０日開校　　　昭和５０年３月３１日閉校


平成２０年５月訪問

占冠村新入（ニニウ）
現在この写真の位へと繋がる道道１３６号線が
高速道路建設の関係で改良され
昨年この場所まで来た時とは全く違うものとなっていた
その時は未舗装の道路をゆっくりと進んで来た記憶があるのだが
現在は立派なトンネルや道路を高速で走る車が行き交っている

どうにかこの位置に車を止め
新入の集落へと入り込む道を撮影
「赤岩ゲート」とある

そこから見下ろすと昨年通過した旧道が見えている
ここは占冠村景勝地「赤岩青巌峡」である
その風景も道路付け替えですっかり変貌してしまったようだ

新入の集落へはこの未舗装道路を進んで行く

しばらくの間美しい自然の谷間を進む
そうしているうちにこのニニウゲートに到着した

その先から舗装道路となる
集落の入り口には崩れた民家の廃材が残されている
数年前まではこの風景に何棟かの廃屋が残されていたようだ

残念な事にご覧の立派な道東道が
かつての集落の中心辺りを貫いて建設中であった

建設中の道東道を潜った先が分岐していて
恐らくこの奥が新入小中学校跡

そこには
「ニニウ自然の国」
ようこそニニウへ　食事・宿泊・テニス　サイクリングターミナル
と看板が立っていたが
サイクリングターミナルは現在休業中である

奥へと進む

学校跡地には素晴らしい木造校舎が控えていた
石積みの門柱も残っている
閉校後キャンプ場として利用されており
校舎建物屋根には「林間学校」の文字が消えかけている

門柱脇にはＳＡＳニニウの看板

石積み門柱には校名が残り
上には占冠村公民館新入分館の銘板が
置かれているのか取り付けられているのだろうか

こちらは中学校の校名

入ると左手奥に残されていた遊具施設

校舎前には閉校の記念碑らしきものが見える

閉校の碑
少々朽ちてきてはいるが直されているようだ

「われらここに育つ」
卒業生の何人が再びこの地を訪れているのだろうか

これも玄関の前にあったもの
北海道を象った池？の跡だろうか

体育館部分を撮影してみた
入り口の扉が片方外れている

そこから覗くと
埃で床が真っ白な状態　現在使用されている気配は無い

ステージは現役当時からのままだろうか
小規模なものである

閉校時はこの棟に家庭科室や理科室
そして一教室だった中学校の教室があったようだ

閉校翌年からキャンプ場施設として利用されていた事と
ほぼ無人の地に等しい環境が
この素敵な校舎を現在まで残してくれたのかもしれない

別方向から
こちら側にある入り口も扉が片方外れている

覗かせていただくと
建物は歪みはじめ天井は雨漏りなのかカビが生えていた
この様子ではいつまで校舎が残されるのか心配になる

並ぶ建物は旧教員住宅だろう
こちらもキャンプ場の施設として利用されているのだろうか
現在は道路工事のため休業中らしいが
校舎を見ても分かるように　建物はいつからか使用されているようでもない

学校敷地に隣接して建つ立派なサイクリングターミナル
温泉もある宿泊施設のようだが
残念ながら休業中

尚
ここニニウについては
素晴らしきｗｅｂｓｉｔｅ「北海観光節」
が非常に詳しく紹介している

ｂａｃｋ